あなたは誰と恋をする?《短編シリーズ》
「繋いでやるから、3秒でここまで来い」
「さ、3秒?!」
「いーち・・・にーー・・・」
スタート!!の声もなくいきなりカウントダウン。
あたしは、10メートル程のわずかな距離をいきなりのスタートダッシュで走った。
「さーーーー・・ん」
・・ま、間に合った・・・。
「やればできんじゃん」
オサムはフッと笑って、あたしの手を握ってくれた。
あたしはオサムの顔を覗き見た。
・・あ。耳まで真っ赤だ♪もしかして照れてる??
あたしは、オサムのそういうところが好きなんだよね♪
ホントは優しいくせに、わざときつく言ってきたりする・・・
でも。知ってるんだよ?
オサムはあたしを大事にしてくれてるって。
言葉には出してくれないけど、いつも気にかけてくれてるもんね。