あなたは誰と恋をする?《短編シリーズ》
《Happy Birthday★真田碧》
5月5日は、あたしの彼氏、真田碧の誕生日。
どうやって彼を喜ばせよう?
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高2になってすぐに、あたしは同じクラスの碧と付き合いだした。
碧はとにかく無邪気で、可愛い♪
毎日一緒にいても飽きない。
「そういえば・・・今頃だけど・・碧の誕生日っていつ?」
「誕生日??何月だと思う??一発で当てたらケーキおごってやるぞ♪」
「マジ?!うーーーん・・・」
あたしは碧の顔をマジマジ見る。
「なに?琴女、透視でもできるの?」
「ちょっと黙ってて!!
うーーーーーん・・・冬ではないなぁ。」
「うんうん・・で?」
「秋でも・・・春でもないな・・・」
「うんうん・・で?」
「夏でもないかな・・・」
「って、いつだよ?!」
すると、碧の後ろに上杉くんがコッソリ現れて、
両手をパーにしてジェスチャーをしているのに気付く。
・・・ん?・・・
右手・・・5
左手・・・5
・・・・なるほど・・・・
うんうんと頷くあたし。
「わかった!!5月5日!!」
あたしは碧をビシっと指差して言った。
「す・・・すげぇ!!!当たってるし!!
琴女透視能力あるんじゃね??」
目を輝かせていう碧がとても無邪気で可愛い。
「あ!!ちなみに5月5日5時55分に生まれたんだけどね?」
「ま、マジ?!
GO GOずくしじゃん!!」
「おいおい、俺をひろみGOみたいに言うな?」
「誕生日まで、碧っぽいんだね♪」
「よくわかんないけど、ありがとう♪」
「ってな訳で、今日ケーキよろしくね!!」
「おぅ!任せとけ!!」
碧はあたしにVサインを向けた。