あなたは誰と恋をする?《短編シリーズ》
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そして、碧の誕生日。
あたしは、朝早くに駅に向かう。
どうやら、今日行くところは電車を使うらしい。
こんな早くに待ち合わせだなんて、遠いのかな?
駅に着くとすでに碧が待っていた。
「おっせーーー!!琴女!!」
「えぇ?!まだ、約束の時間まで30分はあるんですけど・・?」
「俺に早く逢いたくないのか?!俺は早く逢いたくて、1時間前に来てたし♪」
「フフフ・・・碧らしい♪」
電車に乗って約1時間半・・・
着いた先は海だった。
「わぁ!!海だぁぁぁ♪」
「よし!琴女、行くぞ!!」
碧はあたしの手をギュっと掴んで歩き出す。
あたしは、その繋がれた手を見て、碧の横顔を見て、
身体中がくすぐったくなるのを感じた。
・・・好きって気持ちが身体中から溢れちゃう・・・
・・・碧・・・一生離さないでね??
・・・ずっと一緒にいようね??
あたしは、碧と繋いだ手をギュっと握った。