あなたは誰と恋をする?《短編シリーズ》
あたしたちは南京錠を柵の一番上に取り付けた。
碧のデコのおかげで、一番目立っている。
あたしたちはそれを眺めてから、鍵を海に投げた。
「今日は碧の誕生日なのに・・・あたしが喜んじゃってるし・・・」
「いいのいいの♪俺は、琴女が喜んでくれるのが一番嬉しいんだから♪」
「うぅぅ・・・碧・・・」
「おぃぃぃ!!泣きすぎなんですけど?」
「・・・碧・・・ずっと一緒にいようね??」
「あったりまえだ!!ずっと一緒にいようぜ♪」
碧はまぶしいくらいの笑顔で言った。
「あ・・・碧。
遅くなったけど・・・誕生日おめでとう!!」
「アリガト♪」
「今日は碧の願い何でも叶えてあげるからね!!
何か食べたいものとかあったら言って!!」
「なんでも・・・って言った?」
・・・碧の顔が悪戯っ子の顔になる・・・
・・・ヤバイ・・・・
「じゃぁ・・・」
碧はそう言うとあたしを引き寄せて抱きしめて、
あたしの耳元でボソっとささやいた。
「今日、最低3回はエッチしたいんだけど?」
あたしは一気に顔の温度が上昇した。
「俺、誕生日だから御奉仕よろしくな♪」
「もぉぉ!!!!碧のバカ!!!!」
おわり
※海にモノは捨てていけません。