あたしの愛、幾らで買いますか?
『ううん。
俺こそ、ごめんね』
彼は優しく言ってくれた。
「ありがとう」
自然と出た言葉だった。
何に対しての感謝の気持ちか
自分でもわからなかった。
だけど、
言わなきゃいけないと思った。
『あゆ、気を付けてね』
「うん」
『何かあったら電話するんだよ?』
「うん」
『じゃ』
「うん」
あたし達の電話はそこで終わった。
優しい朔羅の声を聞いて、
それだけで安心した。
あたしは確かに、彼に気持ちを伝えた。
だけど、
始まってない気がする。
俺こそ、ごめんね』
彼は優しく言ってくれた。
「ありがとう」
自然と出た言葉だった。
何に対しての感謝の気持ちか
自分でもわからなかった。
だけど、
言わなきゃいけないと思った。
『あゆ、気を付けてね』
「うん」
『何かあったら電話するんだよ?』
「うん」
『じゃ』
「うん」
あたし達の電話はそこで終わった。
優しい朔羅の声を聞いて、
それだけで安心した。
あたしは確かに、彼に気持ちを伝えた。
だけど、
始まってない気がする。