あたしの愛、幾らで買いますか?
家に着いて、きっと寝ているであろう

母達を起こさぬように

静かに部屋へ向かう。

ドサっとベッドに倒れこむ。

そのまま、眠ってしまおうか…

でも、

あたしは何故か体を起こして

通学カバンに手を伸ばす。

学校の予習なんてしないのに。

何故か、それに手を伸ばす。


そうすると、見慣れない一つの封筒。

なんだろうか。

こんなもの入れた覚えがないのに。

しかも、結構パンパンに入っている。

朔羅が入れたのか、

はたまた学校の誰かの嫌がらせなのか。


その封筒から中身を取り出して絶句した。


「どうして…」


中身を取り出した瞬間に

朔羅の仕業だとわかった。




< 113 / 484 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop