あたしの愛、幾らで買いますか?
気が付いたら朝で、
外ではスズメがチュンチュンと
歌っている。
あたしの気分とまるで真逆。
あたしは軽くシャワーを浴びて
髪を洗って、出る。
洗面所の鏡を見て愕然とする。
「なに…これ…」
きっと父に殴られた時に
出来たものだろう。
右目の上のところに
赤紫のアザが出来ていた。
―カチャ
洗面所の扉が開く音がした。
母親だった。
「歩美、大丈夫?
アザになっちゃったね」
そう言った後に母は決まって
「ママが止められなくてごめんね」
こう言う。
あたしは、正直、面倒くさくって
心にも無い事を言うんだ。
「ママの所為じゃないよ。
心配しないで」
小さい頃の名残かな。
無意識にイイ子で居なきゃ
いけない気がする。
外ではスズメがチュンチュンと
歌っている。
あたしの気分とまるで真逆。
あたしは軽くシャワーを浴びて
髪を洗って、出る。
洗面所の鏡を見て愕然とする。
「なに…これ…」
きっと父に殴られた時に
出来たものだろう。
右目の上のところに
赤紫のアザが出来ていた。
―カチャ
洗面所の扉が開く音がした。
母親だった。
「歩美、大丈夫?
アザになっちゃったね」
そう言った後に母は決まって
「ママが止められなくてごめんね」
こう言う。
あたしは、正直、面倒くさくって
心にも無い事を言うんだ。
「ママの所為じゃないよ。
心配しないで」
小さい頃の名残かな。
無意識にイイ子で居なきゃ
いけない気がする。