あたしの愛、幾らで買いますか?
だけど、

こんなアザを作ってまで

学校には行きたくなかった。

面白おかしく騒がれるだけだ。


「…今日学校休む」


あたしが母に言って、

母は


「わかった」


それだけ言う。

あたしは、静かに部屋へ戻り

再びベッドに潜り込む。

天井を見上げて思う事は


『学校ちゃんと行くって
 約束したのに…』


朔羅と約束した事を

思い出す。

でも、

行きたくない。

学校へ行くくらいなら

今すぐ朔羅の隣に行ってやる。


迷惑になるから

行動には移せないけれど。



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