あたしの愛、幾らで買いますか?
今、隣に寝息を立てて寝ている

笹井が居る。

あれから、あたしは

久々に朔羅以外の男に抱かれた。


温もりを得て

少しは落ち着いたけれど

何か…

物足りない。

何というか


‘虚しい’


そんな言葉がピッタリな気すらする。


あたしの左側に居る笹井は

とても子供っぽい寝顔。

きっとコイツに想いを寄せている

女子がこの事実を知ったら

恐らく、あたしは殺されると思う。


今、この時間は誰にも邪魔されない時間。




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