あたしの愛、幾らで買いますか?
9章 豹変
朝、太陽が上がった頃
あたしは笹井の声で起こされる。
「安藤…
朝。起きねぇと遅刻!」
あれから
あたしは知らないうちに
寝ていたみたいだ。
笹井の身なりは整っていて
いつ家を出てもおかしくない雰囲気。
「あれ…?
いつの間に…」
寝ぼけ眼を擦りながら
あたしは笹井に問う。
笹井は呆れたように半笑いで
答えてくれる。
「何回か起こしたけど
起きねーんだもん。
チューしたけど
起きなかった」
「嘘」
「ホント」
「は?」
小さく混乱するあたしに向かって
彼は口の両端を上げて
「嘘だよ」
と言って綺麗にハンガーにかけてある
あたしの制服をくれた。
あたしは笹井の声で起こされる。
「安藤…
朝。起きねぇと遅刻!」
あれから
あたしは知らないうちに
寝ていたみたいだ。
笹井の身なりは整っていて
いつ家を出てもおかしくない雰囲気。
「あれ…?
いつの間に…」
寝ぼけ眼を擦りながら
あたしは笹井に問う。
笹井は呆れたように半笑いで
答えてくれる。
「何回か起こしたけど
起きねーんだもん。
チューしたけど
起きなかった」
「嘘」
「ホント」
「は?」
小さく混乱するあたしに向かって
彼は口の両端を上げて
「嘘だよ」
と言って綺麗にハンガーにかけてある
あたしの制服をくれた。