あたしの愛、幾らで買いますか？

携帯の画面に


【送信しました】


その文字が浮かび上がる。

朝日がとても眩しい。

何故か、あたしの心は寂しくて

泣いてしまいそうになった。


朔羅へと届いたかな？

あたしの想いが。

会いたくて、抱き締めたくて

堪らない気持ちが。


彼から、すぐに返信があるだなんて

考えてもいないけど、

携帯が震えると胸が高鳴る。


―ブブブッブブブッ


もしかしたら

朔羅じゃないかもしれないのに

あたしの胸は高鳴る。


【どうした？】


彼から来た返事は

これだけだった。