あたしの愛、幾らで買いますか?
「それは君次第かな?」
こいつ…
慣れてるかもしれない。
「あたし次第?」
わざととぼけてみた。
そうしたら、
その人はチェーンの長いロザリオを
ぶら下げて耳打ちしてきた。
「ホテルで君が俺に、
どう奉仕してくれるか」
首からロザリオをぶら下げておいて、
そんな事を言うなんてイケナイ人だなぁ。
だけど、嫌いじゃない。
あたしの震えてる手を止めて欲しい。
その温もりであたしを
満たしてくれるなら何でもいい。
その少しだけスパイシーな香水の香りで
狂わせて欲しい。
あたしは目を合わせながら頷く。
言葉を交わすだけの契約が完了した。
こいつ…
慣れてるかもしれない。
「あたし次第?」
わざととぼけてみた。
そうしたら、
その人はチェーンの長いロザリオを
ぶら下げて耳打ちしてきた。
「ホテルで君が俺に、
どう奉仕してくれるか」
首からロザリオをぶら下げておいて、
そんな事を言うなんてイケナイ人だなぁ。
だけど、嫌いじゃない。
あたしの震えてる手を止めて欲しい。
その温もりであたしを
満たしてくれるなら何でもいい。
その少しだけスパイシーな香水の香りで
狂わせて欲しい。
あたしは目を合わせながら頷く。
言葉を交わすだけの契約が完了した。