あたしの愛、幾らで買いますか?
あたしはフラフラとした足取りで

駅前のコーヒーショップへと入る。

コーヒーのブラックは飲めないけれど、

このショップのコーヒー達は

とても甘いから飲める。


あたしは奥の方のソファー席に荷物を置き、

財布を持ちレジへと向かう。


「いらっしゃいませ。
 お決まりでしたら、
 こちらへどうぞ」


黒いポロシャツに

緑のエプロンをした店員が可愛らしい声で

そう告げる。

あたしは彼女の前へ行き、


「マシュマロミルクモカ。
 ホットで」


と注文する。

店員は笑顔を見せ、

あたしの注文を繰り返す。

あたしは店員に言われる前に

受け渡し口へと移動する。




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