あたしの愛、幾らで買いますか?
本当は一緒に居たい。

それは当たり前のこと。

会えばキスをしたいし、

彼に触れたい。

彼に会う度に、抱かれる度に思う。


-このまま、
 時間が止まればいいのに…


何度も何度も願った。


実は、あたし達

一緒に朝を迎えたことがなかった。

朔羅が真面目なのだろう、

どんなに遅くなっても

家まで送り届けてくれるのだ。

…彼を怒らせない限りは。


あたし本当は怖いんだ。

朔羅が生活している空間に

足を踏み入れることが。

踏み入れてしまったら

きっと、

後には戻れない。

それが少しだけ怖い。


もし、朔羅が居なくなったら?

あたし生きていける…?

だったら、

一線を引いていたほうがいいよね。


好きだから、

愛しているからこそ

守らなければならないことあるよね。

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