あたしの愛、幾らで買いますか?
12章 滝川春人
彼が仕事へ出てから数時間、
あたしは気ままに彼の部屋で待っていた。
彼の部屋は、
どことなく彼の匂いを漂わせていた。
だから、
広いマンションに一人で待たされたって
寂しくはなかった。
目を閉じれば簡単に彼が現れるから…
朔羅は普段からこの部屋に一人なのかな?
こんなに広いところで。
真っ白な部屋に彼が生活しているのか。
彼のプライベートルームに
DVDがあると言っていたけれど、
入る気にはなれなかった。
知らない彼が居るかも知れなかったから。
…というか、
勝手に入るという行為自体気が引ける。
あたしは気ままに彼の部屋で待っていた。
彼の部屋は、
どことなく彼の匂いを漂わせていた。
だから、
広いマンションに一人で待たされたって
寂しくはなかった。
目を閉じれば簡単に彼が現れるから…
朔羅は普段からこの部屋に一人なのかな?
こんなに広いところで。
真っ白な部屋に彼が生活しているのか。
彼のプライベートルームに
DVDがあると言っていたけれど、
入る気にはなれなかった。
知らない彼が居るかも知れなかったから。
…というか、
勝手に入るという行為自体気が引ける。