あたしの愛、幾らで買いますか?
温かい大きな手…。

凄く安心する。


「あゆ、ちゃんと飯食ってるか?
 こんなに痩せて…」


ご飯は食べてるつもりだし、

制服のスカートとか私服が少しだけ

緩くなっていた事は気付いていたけど

知らないフリをしていた。


「ん~…
 そんなに痩せた気はしないけど」

「これ以上痩せたらダメだよ?」

「はぁい…
 気をつけます」

「熱はないみたいだから
 大丈夫だと思うけど。
 お粥作ろうか?食べれる?」


朔羅の問い掛けにあたしは、

首を横に振った。

食べる気にはなれなかった。

ただ…


「朔羅が居てくれたら
 それでいいや…」


そう、あたしが呟くと

彼が額に優しくキスをしてくれた。

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