あたしの愛、幾らで買いますか?
ここに来てから、どの位たったのかな?

一週間くらい?

街はすっかりクリスマスムード。

街だけじゃない、

雑誌もテレビのCMも全部クリスマスだ。

学校はそろそろ

冬休みになろうとしているだろう。

年が明けたら、退学届けを出しに行こう。

親はきっと何も言わないだろう。


親に必要とされていなくても

あたしは、

朔羅の傍に居られればいい。

彼の隣で一生を終えられたら

最高に幸せだ。

いつか彼が

‘愛している’

と言ってくれる夢を見るだけ。

今は、どう思ってくれているか

わからないけれど。

いつか、教えてくれるだろう。

彼の全てを。




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