あたしの愛、幾らで買いますか?
あたしは、うずくまりながらも

彼がシャワーを浴びるのかと思っていた。

それなら、朝ご飯作らなくちゃ。

ゆっくり寝ようとしていた彼を

早く起こしてしまったから。

あと、きちんと謝らなくちゃ。


でも…

気が遠くなるほど腹部が痛む。

今日は、お腹か…

じゃあ…

アザにはならないかな。

愛の証、

残らないのか。


こんな風に考えてしまうあたしは

やっぱり、どこかおかしい。

自分でもわかるくらいだ。

他人からは異常に見えるだろう。


あたしを自分を嘲笑うかのように

フローリングの床に倒れながら

笑いが止まらなかった。




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