あたしの愛、幾らで買いますか?
そして、

地元の先輩とノリで体を重ねた。

お互いに恋愛感情なんてなかったのに、

あたしに欠けていた何かが

補えるような気がした。


そっか…。

温もりは裏切らないんだ。


言葉は簡単に裏切るけれど、

温もりだけは真実なんだ。

直に感じる鼓動も、

荒い息も、

全部真実。


それから、

あたしは温もり以外のものは

信じなくなった。


あたしにとってセックスは、

大きな手で頭を撫でてもらうのと一緒。


唯一のスキンシップ。




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