あたしの愛、幾らで買いますか?
朔羅は車で来ていた。
あたし達は、それに乗り込む。
電車の中で出会った
あたしと朔羅。
助手席に乗って、運転席に座る
朔羅の横顔に見入ってしまう。
「あゆ?」
あたしの視線に気付いた朔羅は
不思議そうに、あたしに声をかけてきた。
「ん?」
「シートベルト」
「あ…」
朔羅の瞳に吸い込まれそうになるのを
堪えて、あたしはシートベルトを締める。
朔羅の車のBGMは洋楽。
男性のコーラスグループ。
あたしが知らないアーティストだ。
「元気だった?」
「ん…
朔羅は?」
「俺?」
「うん」
「それなりに」
「そっか…」
上手く言葉が出ない。
何を話せばいいのだろう。
勢いで車に乗ったけど、
何の為に、どこへ向かっているのだろう?
あたしには見当がつかなかった。
あたし達は、それに乗り込む。
電車の中で出会った
あたしと朔羅。
助手席に乗って、運転席に座る
朔羅の横顔に見入ってしまう。
「あゆ?」
あたしの視線に気付いた朔羅は
不思議そうに、あたしに声をかけてきた。
「ん?」
「シートベルト」
「あ…」
朔羅の瞳に吸い込まれそうになるのを
堪えて、あたしはシートベルトを締める。
朔羅の車のBGMは洋楽。
男性のコーラスグループ。
あたしが知らないアーティストだ。
「元気だった?」
「ん…
朔羅は?」
「俺?」
「うん」
「それなりに」
「そっか…」
上手く言葉が出ない。
何を話せばいいのだろう。
勢いで車に乗ったけど、
何の為に、どこへ向かっているのだろう?
あたしには見当がつかなかった。