河童と恋をした<短>
「私が変り者で良かったね」
『知らん…!』
私は、不器用な彼が大好きだ。
『…俺は、お前が思ってるより………「私の事好きなんでしょう?」
『……っ!俺が言おうとした事を……!!』
容姿なんて関係ない。
こんなに愛しいと思うのに、醜いなんて、そんな筈ない。
確かに河童は不気味かもしれないけど、薄に深緑はよく映える。
私の赤い頬だって負けじと映える。
こんなに幸せなんだ。
それだけで良い。
大切なのは見えない場所に隠れてる。
私は河童に恋をした。
-END-