片思いの君はいけない友達
それから宏樹はあたしの
大好きなコーラを買ってきて
くれて2人で飲んだ
気がつくともう2時半に
なっていた
今日も学校があるし
1回家に帰りたかったから
始発に乗って帰る予定だった
今寝ると絶対起きれなく
なるので今日は寝ないと
決めていた
でもこのまま部屋でぐだぐだ
していると本当に寝てしまいそう
そこで宏樹はあたしを連れ
借りていたDVDを返しに
自転車を走らせた
まだ3月だし夜だし
ただでさえ風が冷たいのに
宏樹は坂道を猛スピードで
駆け抜ける
あたしは彼の背中にしがみついた
しがみついた背中は
とてもあったかかった