片思いの君はいけない友達



「久しぶり!
あーやっと着いた。まじ疲れた」

緊張なんかしていように
装って部屋に入った

「おーお疲れい」
やっと会えた。大好きな宏樹に
すぐにでも抱き締めてキスしたい

とりあえずあたしは宏樹の隣に座る
タクシーの文句をぶつぶつ
言いながら化粧を落として
服を着替えた

ずっと触れたかった
宏樹がすぐそばにいる

化粧をとっている間も
心臓はばくばくだった

「よ~し、終わった」
疲れた疲れたと横になった
するとこの前片付けたはずの
ゴムの箱が床に置いてあった

あたし以外にセフレがいるのか、
やっぱり宏樹には彼女がいるのか
心がすごく痛んだ

あたしが横なると
同時に宏樹はあたしの上に乗り
たくさんのキスをする

箱のことは気になるが
今なら死んでもいい
宏樹とのキスはそれくらい幸せだった



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