君が知らなければいけない事実



汗で臭くなった服は洗濯。


お腹が空いたので
スウェットのまま近くの
コンビニへと向かう。


その間も声だけが
頭の中でこだまする。




好き




いくら振り払っても
言葉は湧いて出てきてしまう。


あの声に、僕は支配されたようだ。

ダメだ、聞こえないフリをしよう。


病みあがりな身体を
少し動かした。

あの声を、匂いを忘れるために。



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