君が知らなければいけない事実


やっぱり、雪が
降っていたからか寒い。
ただ、湿気があるから
凍えるほどではない。

そんな寒さの中、僕は歩いた。



歩いているときに
伊宇を思い出しながら。







1日の間にフッと、あの唇の
感触をやたらとリアルに
思い出してしまうんだ。



僕はどうすればいいの。



ねぇ。




あの声は、君でしょ。




伊宇……。

< 29 / 56 >

この作品をシェア

pagetop