君が知らなければいけない事実

どこに居るの?




温かい体温に包まれて目を覚ます。

甘い匂いが近くから漂う。

きっとそれは、
予想できたはずなのに、
僕は期待した。



そこには

苦い空虚しか

ないのにな。




「ん……」



いつの間にか僕は
昼寝をしていたようで、
気づけば外は真っ暗だった。

昼寝と言うのは
正しくないかもしれない。

なんせ外は真っ暗で、
時計の針は10時を回っている。


ただ、なんだかいけない夢を
見た気がした。

生々しく、それは
僕の願望なのかよく分からないが、
あの匂いには覚えがある。


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