君が知らなければいけない事実



このときの時間は、
まるで長くて。


呼吸をするのさえ
忘れていたようで、
息苦しくなりはっと気づく。



「え……っと、それは」


「なんなんでしょうね」



ふふっと笑いながら、
疑問で返す君は本当に
そう思って居るようで
なんだか悲しくなった。



「……なんて言って欲しいの」




< 42 / 56 >

この作品をシェア

pagetop