君が知らなければいけない事実



「………大丈夫、聞いてる」


「母に初めて、
妹じゃなくあなたが……
と言われてしまいした。

きっと疲れて
居たんでしょうね。


それ以上は
何も言いませんでしたが、
母の言いたいことは
分かりましたし、
それを言った後の

失言してしまった

という母の顔も
よく分かりました」



「それから私は、あまり
親に頼らなくなりました。

あの人と
二人暮らしになりましたが、
会話は減りました。

母もどこか
ばつが悪そうにしていて、

私もどうしたらいいか
分からなくて」



< 52 / 56 >

この作品をシェア

pagetop