君が知らなければいけない事実


朝日が昇るころ。

部屋で独り、僕は
苦しそうに呼吸をする。


暖かい部屋の中でも
寒く感じるのならこれはきっと
本格的に風邪を引いてしまったのだろう。


きっと風邪を引いてしまい

きっとこのまましばらく動けずに

きっとみんなに迷惑をかけて

きっと僕は……僕は。




僕は、僕は誰のために
生きているのだろう。


朝日が昇り
静かに生き物の活動が始まる頃。



僕は、夢を見る。




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