君が知らなければいけない事実


ただ、吸収されてしまう
暗闇の中ではだんだんと小さくなって
僕の耳にまでは届かない。


声が、聴こえる

「………」

かすかに。



僕は、一生懸命それを求め
て走り続けるのに。苦しいよ……。

きっと、風邪の所為だ、きっと。



答えは、なかなか出ない。

僕は何故ここに居る。

孤独になることを自ら受け入れて
それで多分ここに居るはずなのに。

答えは、違うのか。



まだ、出口は見えない。
光さえ、差し込まず。

このまま僕は、孤独の闇に
覆い隠されてしまうのだろうか。

このまま、僕は独り孤独を
彷徨うのだろうか。




< 8 / 56 >

この作品をシェア

pagetop