君に出会った奇跡


今までこれほどの心の葛藤を、わたしは感じたことがなかった。







やっと、正直になれた気がする。















わたし、綺羅が好きだ。









ううん。愛してる。









愛しい、今すぐにでも抱きしめてもらいた。







あの、硬水なんか使ってないシャンプーそのもののにおいが好き。ふわっとくるソープのにおいが、いつも心を躍らせた。






今でも持っているあのネックレスは、どうしても捨てれなかった。











思い出してしまうだけなのに、なのに持っている。









自分の冷たさが、人見知りが、変わらないことを信じ切っていたあの夏。






でもその壁をぶち壊してくれた、綺羅たち。







明るく笑えるようになった。










< 105 / 123 >

この作品をシェア

pagetop