君に出会った奇跡
「彩、瑠維。炎龍はこれから死ぬ。」




意味がわからなかった。





「郁、洸。前へ。」




その二人は次期総長と副総長候補の人で、わたしたちとも仲が良かった。




「俺たちはこの世界を引退する。原田郁康に総長、平田洸に副総長を任せる。」





「「はい!!!」」



二人は元気よく返事をする。でも、何で、何で引退なんか。




そして郁康、通称郁はこう言った。




「炎龍、改め、雷龍。今日から、この世界のすべての人や、金龍のために尽くします!」




わたしは驚きを隠せない。




そんな顔のわたしを見て、綺羅は笑った。








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