君に出会った奇跡
「はぁ、それにしても暇だな。」

友達は作りたくないけど、寂しいのは嫌。

あぁ、わたし、だめだな。

そう、いっつも思う。

「はぁ。」

本日2度目のため息。


「だめだなぁ。せっかくの美人がため息なんて。」

はぁ?誰なんだこいつ?

ていうか金髪?ピアスたくさん?
制服崩しすぎだし…。

顔はまあ…かっこいいけど。
て言うかすっごいイケメンなんだけど!

「にしても暑いなぁ。アイス買ってきて。」

性格は最悪だ―――!

「無理」

なにこいつ。
上目遣いが私に聞くと?
ははん、無理無理。
こういう手にだまされたことのある私がだまされるわけない。

「珍しいなぁ、この手に引っ掛かんなかった女の子。おまけに可愛いし、体型も好み。よし!俺ら友達な!」


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