君に出会った奇跡
ここは、どこだろう。



白が広がるこの部屋は、明らかに病室だった。




あたりを見回すと、首を縦にふりながら寝ている綺羅の顔が見えた。




かっこいい。




整った顔立ちをしていて、わたしからしたら宝石みたいだ。






!いいこと思いついたぁ。





そしてわたしは綺羅の鼻をつまむ。




「…ふがっ!!」




っぷ!



「おい誰だよ…って彩!」


「何びっくりしてんの?」



「い、生きてるぅ!」




「くる、し。綺羅!苦しい!」




綺羅がわたしに抱きつくから、苦しくてしょうがなかった。






…胸がドキドキしすぎて。





なんだろうこのドキドキは。




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