君に出会った奇跡
~綺羅~
なんか、刺激的な子に会った。

いつもの屋上の指定席に、髪が金髪に近い色の女がいた。

よくよく見れば、今、話題沸騰中の転校してきた兄弟の、女のほうだった。

確かに、噂通り、そこら辺にいる女より綺麗だ。

白過ぎる肌は、病弱にも見える。

細すぎる足は、今にも折れてしまいそうだ。

話をして見れば、ますます他の女と違って、なんか、魅力的だった。

仲良くなりたいし、友達になろうとしたのに、
『無理』とかいうし。

そういえば、俺のクラスには弟のほうが入ってきたよな。弟の瑠維っていうやつは、教室に入った瞬間に、女子がキャーキャーいってた。

(綺羅は負けず嫌いなので、瑠維をイケメンというのが悔しかったのである。)

まあ俺は、彩のこと気に入った。

来るもの拒まず。去る者追わず。

これが俺のモットーなのにな。

なんか、楽しくなりそうだ。
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