君に出会った奇跡
私は3組だっけ。でも、行くの嫌だな。瑠維のとこ行こう。

「瑠維―――!」

「彩?今行く!」

なんか瑠維は早速囲まれていた。

「もてますな―瑠維はん。」
「いやいや彩はん。お前も人のこと言えないでしょ。」
「いや、私、声なんか掛けられてないし。」

そりゃ、屋上言ってたからね。

「なんか授業めんどい。」
「じゃぁ、サボるか。鞄取ってくるから彩もとってきて。そしたら教室迎えに行くから」
「OK」


「塔野さん、帰るの?」
「うん。」

この話しかけてくれたのは、クラス委員の赤松優葉ちゃん。友達ではないけど、たぶんクラスで一番話す子。いかにも女の子って感じの、美人さん。

「彩ー?速く!」
「瑠維来たから、いくね。じゃーね!」
「ばいばい!」

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