君に出会った奇跡
私と瑠維は、同い年だ。
私は4月生まれで、瑠維は3月。
ぎりぎりで、同い年だ。


私はこういう関係の兄弟でよかったと思っている。


6度目の転校で、人を信じれなかった時も、私を支えてくれた。


転校先でいつも言われる髪のこと、体育の授業を受けないことを、かばってくれる。


でも今回は、一人でやらなくちゃいけないのだ。


「ねえ瑠維。迷惑だった?私。」

「何いってんの。彩は最高の姉ちゃんだよ。で、俺は最高の弟。そうでしょ。」

「そうね。
 
 ねえ、いつでも、頼っていいの?」

「当たり前。ずっと言ってんじゃん、俺が守るって。」

「…ありがと。」

本当にありがとう。
何かこの街でもやっていけそうだ。



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