君に出会った奇跡
そこで両親は、瑠維に一人で戦ってもらうべくプログラムを用意した。




それが、今回の転勤。




実は半分嘘だ。




綺羅と太陽という存在を知り、そのうえでの作戦だった。




兄のこともあり、子供たちは「ついて行く」しか言えないだろう。





だけど、必ず「ここに残る」という。



ならそこに、「条件」をつければよい。




彩が眠ったまま、子供たちのもとを離れるのは両親とも辛かったが、行く末には「彩のため」「瑠維のため」になるのだ。





そう考えた両親は「任務」を瑠維に下す。





「裏社会の膿を切れ」









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