―初恋―
次の日、教室に向かうと
たくさんの子が
当たりを囲んでいた。
あたしは何だろ?
と思いその人だかりに
近づいてみると
男子や女子に
囲まれている
日比野先生がいた。
そしてその
取り巻きの中には
さくなもいた。
小さかったあたしは
何だかだ友達を
みーんな日比野先生に
取られたみたいに思い
日比野先生のことが
ますます嫌いなった。
「あんな先生・・・
だいっきらい。」
あたしが初めて人を
本気で嫌いと思った
瞬間だった。