ド天然娘としっかり幼馴染
あたしが颯と一緒に行動しなければ良いんだ。


そうすれば颯と喋る事もないし、颯に喋りかけられる事もない。


あたしは颯より前を歩きだした。


「おい、瑠李!」


そう言いながら颯が後ろから駆け足であたしの隣に来る。


あたしはまた颯より前を歩きだす。


「瑠李!お前どうしたんだよ」


そう言って颯があたしの肩に手をかけた。


あたしは立ち止まって颯の方に振り返った。


「……」


「……」


「……」


「……」


しばしの沈黙が続く事1分。


あたしは肩に置かれてた颯の手をはらってまた歩き出した。


「おい、瑠李!」


あたしは何も言わず一人で学校に向かった。





学校に着くと一人の男子があたしに近づいてきた。


「よぉ、瑠李。…あれ、今日は一人?」


そう言ったのは龍夜。


「一人じゃないよ」


「でも、今日はいつも一緒にいる颯がいないけど?」







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