ド天然娘としっかり幼馴染
「うん」
「…いや、うんじゃなくて、何でいないの?」
「おいてきた」
「おいてきた?!」
「うん。疲れるって言われたから」
あたしはそう言って自分の席に座った。
すると龍夜があたしの席の横に来て、
「あのさ…全く話が分からないんだけど」
そう言いながら頭をかいた。
「颯に、『お前と喋ると疲れる』って言われたから颯が疲れないように気を使ってあげてるの」
「……要するにそれって無視?」
「うん」
「そんなのただ颯が傷つくだけだぞ…?!」
「何で?だって颯が望んだ事だもん」
「颯はそう言う意味で『疲れる』って言ったんじゃねぇよ」
「どうして龍夜にそんな事分かるの?」
「どうしてって…そんなもん普通に考えて分かるだろ」
「あたしには分からない。教えて?」
あたしは鞄を机の横にかけながらそう言った。
「は?」
「分からないから教えて?」
「何言ってんだお前…?」
「颯はあたしの知らない事何でも教えてくれるよ」