先生、大好き
「ノロケだよー!!」
「うわー、むかつくー」
大馳君は呆れていたけれど笑ってくれた。
「姫羅、明るくなったな」
「私が?」
「うん。前より明るくなってる」
「じゃあ、きっと先生のおかげだね」
「だな」
大馳君は空を見上げて「今日もいい天気だな」と大きく伸びをした。
学校までの道のりを私と大馳君は沢山のことを話ながら歩いた。
大馳君は少し大人になったように感じた。
身長も二週間しか会ってなかったのに少し伸びていた。
そして接し方も前より優しく大人の人みたいになっていた。