先生、大好き
「大馳君も大人になったね」
「当たり前。いつもまでもガキのままじゃダメだからさ」
「そうだね」
ずっと話していた私達はあっという間に学校についた。
「じゃあまた放課後に」
私が笑うと「教室入れるか?」と大馳君は心配そうに尋ねた。
「大丈夫」
「無理すんなよ」
「うん。でも私はもう負けない」
大馳君はフッと笑って「姫羅には梓煕先生がついてるもんな」と私の首につけているネックレスを指差した。
「じゃあな」
「うん」
私は教室の前で大馳君と別れ教室のドアを開けた。