先生、大好き
「今の流れ‥なに?」
「‥わかんないわよ」
「なんか‥変な感じ‥」
女の子達は私をみた。
「鈴野さんは私にちゃんと謝ってくれたよ」
「え」
「言葉じゃなくて、鈴野さんの瞳が‥ちゃんと謝ってた」
「でも‥湊‥許さないって…」
「私があそこで許したら‥鈴野さん、泣いてたと思う」
女の子達はお互い顔を見合わせた。
「せめて‥この学校を出るまでは、鈴野さんな鈴野さんでいてほしかったから」
私が微笑むとクラスのみんなが笑った。