先生、大好き


「湊‥成長したな」

「ルウ君」

「明るくなったし‥ちゃんと言いたいことを言えるようになってる」


ルウ君は笑うと私の頭を撫でた。

それをみたみんなが叫びだした。


「あー!!ルウが梓煕先生の彼女取ろうとしてるぞ!!」

「なにー!!」

「ダメだぞルウー!!」

「ルウじゃ梓煕先生には勝てないよー!!」

「諦めてウチにしなさーい!!」


ルウ君は「お前らウザいし!!!」と笑いながら叫んだ。


なんだか今まで違うところにあったみんなの心が一つになったような気がした。

初めてクラスがまとまった。
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