先生、大好き
「姫羅、こいつら紹介していいか?」
「あ!うん!!」
大馳君は簡単に紹介し始めた。
「まず見てわかると思うけど、こいつらは双子。男の方が天乃宮 颯(アマノミヤ ハヤテ)。女の方が楓(カエデ)。どっちも1年」
大馳君は颯君の背中を押して私の前に立たせた。
「颯です。甘いもの大好きです。楓の双子の兄です。よろしくお願いします」
颯君はペコッと頭を下げた。
「湊 姫羅です。よろしくお願いします」
私は笑顔で頭を下げた。
すると楓ちゃんが颯君を押しのけた。
「颯の双子の妹の楓です!!姫羅先輩が大好きです!!!よろしくお願いします!!」
楓ちゃんは満面の笑みで私に挨拶をした。
「ありがとう!!よろしくね、楓ちゃん!」
楓ちゃんは「はいっ!!」と笑顔で答えてくれた。