先生、大好き
大馳君と楓ちゃんの言い争いも終わり、颯君のおかげで準備がととのった。
栗栖さんが「それでは始めましょう」と言うとみんなジュースの入ったコップを持った。
「「「「「かんぱーい!!」」」」」
コップを高くあげ、パーティーが始まった。
ケーキは食べやすい大きさに切ってある。
どれも作ったとは思えないほどのできだった。
味もよくて、お店で出せるんじゃないかと言うくらい美味しかった。
「お菓子部にもこれから沢山のお菓子が増えるんでしょうね」
「どう言うことですか?」
栗栖さんの言ったことが分からなかった私は尋ねた。
すると栗栖さんはフッと笑って言った。
「お菓子=部員。増える=入部です」
「なるほど」
「新しい子たちが入部してくれることを願っていますよ」
「栗栖さん‥」
この栗栖さんの言葉は栗栖さんとの別れを意味していた。