先生、大好き


『そいつの名前は煕梓(キシ)だ』

「キシ?」

『俺の名前の「梓煕」を後ろから呼べ』

「あ‥煕梓」

『間違えんなよ?』

「間違えませんよ!!」


先生は笑っていた。

そのあと先生と今日のことを話し、煕梓が何をしているのかを先生に話した。

先生は時折笑っていたけど、プレゼントを先生に贈ったと言ったら『ありがとうな』と優しく言ってくれた。

今日は用事があるらしく先生との電話はそこで終わった。

私は子犬をみた。


「君の名前決まったよ」


子犬を抱き上げた。


「君は今日から煕梓だよ。よろしくね」


子犬は尻尾を振って『キャンキャン』と鳴いた。
< 133 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop