先生、大好き
『そいつの名前は煕梓(キシ)だ』
「キシ?」
『俺の名前の「梓煕」を後ろから呼べ』
「あ‥煕梓」
『間違えんなよ?』
「間違えませんよ!!」
先生は笑っていた。
そのあと先生と今日のことを話し、煕梓が何をしているのかを先生に話した。
先生は時折笑っていたけど、プレゼントを先生に贈ったと言ったら『ありがとうな』と優しく言ってくれた。
今日は用事があるらしく先生との電話はそこで終わった。
私は子犬をみた。
「君の名前決まったよ」
子犬を抱き上げた。
「君は今日から煕梓だよ。よろしくね」
子犬は尻尾を振って『キャンキャン』と鳴いた。