先生、大好き


ガラッと私は教室のドアを開けた。


「姫羅おはよー!!」

「湊さん、おはよっ!」

「みんなおはよう!!」


私は挨拶をすると席に座った。

すると私を呼ぶ声が聞こえた。


「姫羅先輩!!」

「あ!楓ちゃん!!どうしたの?」

「今日が大馳の誕生日って本当ですか!?」

「え、うん!」


楓ちゃんは「あーー!!」と叫びだした。


「楓ちゃん!?」

「誕プレ買ってないー!!!!」


楓ちゃんは私に抱きついて「どうしたらいいですかー!!!!」と叫んだ。


「んー‥とりあえずパンとかジュースをあげたらどうかな?」

「パンとかジュース?」

「ちゃんとしたプレゼントは別の日に渡せば大丈夫」


私が笑うと楓ちゃんは「わかりました!!!」と言って走っていった。
< 137 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop