先生、大好き
私は『準備完了!!』と大馳君にメールをした。
数分後、大馳君からメールがきた。
凄く短い『了解』というメールだった。
「姫羅先輩」
「どうしたの?楓ちゃん」
「蒼空先輩‥喜んでくれますかね…」
「きっと大丈夫!!みんなで一生懸命選んだんだから!」
「そうだよ、楓。それに今更だ」
「…そうだよね!!!」
私が頷くと楓ちゃんは颯君に抱きついて「だよね!だよねー!!!」とはしゃいでいた。
「「ただいまー」」
玄関から栗栖さんと大馳君の声が聞こえた。
私達は玄関に向かった。
すると‥出かけるときには何も持っていなかった大馳君が、両手で箱を持っていた。
栗栖さんは呆れた顔をして笑っていた。